“問題社員”の再生 自律神経失調症の経理マン
入社3年、男性、経理部員
治療的なかかわり方をした事例です。


◆当初の状態
入社した頃から話すことが苦手で、人と接することがあまり得意ではない。当初はパソコンを使って会計処理が中心だった。入社して3年経ち、後輩もできた。仕事の内容も、営業部門や物流部門の人たちと打ち合わせしながら管理会計のルールを決めていくなど、対人接触がある業務が増えてきた。
その頃から頻繁に腹痛を起こしたり、原因不明の発熱が続いた。また、表情がこわばってきた。一時期は顔面神経痛にもなった。医者に行くと、自律神経失調症だと診断された。


◆面接 1回目
会話をしたが、話が妙に飛ぶ。また、目の動きがぎこちない。こういうときは、コーチングのように会話に頼る手法では限界がある。したがって、身体にアプローチするボディワークを選択した。

心身のバランス調整
筋肉テストをすると、自律神経と関係が深い筋肉(腓腹筋、内転筋等)が弱くなっていた。やはり、自律神経系のバランスが崩れているのだろう。そこで、これらの筋肉を調整するみとで自律神経のバランスを整えた。

アロマ・マッサージによるリラクゼーション
今の症状に合った精油を調合したオイルを使い、心身の深いリラクゼーションを図った。

◆面接 2回目
会話をすると、前回よりは話の展開がつながっている。また、目の動きも自然になってきた。ただ、表情には硬さがあり、緊張がみられる。

心身のバランス調整
前回とは違い、自律神経と関係が深い筋肉は弱くなっていなかった。好ましい変化が起きたことが推測される。ただ、首や肩の筋肉(胸鎖乳突筋、上部僧坊筋等)が弱くなっていたので首や肩が凝りやすくなっている。心理的にはプレッシャーを感じやすくなっていることが推測される。これらの筋肉を調整し、心身のバランス調整を図った。

話すとき、人と接するときの緊張パターンを緩和
緊張は身体の反応パターンである。どういうときに緊張が起きるのかを確認し、そうした緊張のパターンを扱った。

◆面接 3回目
人と接することが楽になったという。私と話していても、以前より楽に呼吸をしていて、ことばも自然に出てくるようになってきたと感じる。そろそろコーチングのように会話でサポートができる状態になってきた。

目標設定
目指す経理マンを明確にし、成功イメージを体験。そして、具体的なプラニングを考えた。

◆職場での変化
上司から話を聞くと、以前よりも落ち着いて仕事をしているという。同僚との会話も増えてきて、自信を持ってきたように思える。腹痛は今でもときどき起こしているが、回数は減っている。発熱を訴えることもなくなった。
面接で感じた変化と上司からの話から、日常で困ることがない程度に改善できたと判断している。

※問題社員という表現にはリスクがあります。問題社員というレッテルを貼ることで、問題社員をつくり出しているからです。そういうリスクはありますが、わかりやすい言葉なので、このホームページでは“”をつけて“問題社員”という言葉を使いました。